■ペットとの約束ごと
「ペットはぬいぐるみではなく命ある生き物です。 人と同じように病気にもかかります。年も人の数倍の スピードで老齢化します」しかし、飼い主の身勝手な事情により、保健所には数多くの犬や猫等が持ち込まれています。
また、家庭から迷い出てしまった迷子の仔達も連れてこられます。これらのペットは動物収容施設に集められ殺処分されます。十数年前は年間70万匹超でしたが、近年においては10分の1以下に減少しました。保健所職員のレポートを引用します。
「収容された仔が嬉しそうに尻尾を振って寄ってきた。 皆、一度は人に愛された経験があるはずです。そのまなざしには、人を信頼し、好きでたまらないといった 感情が溢れていた。ペットは一度飼われたら、死ぬまで飼い主を忘れません。飼い主に連れられてきても、 迎えにきてくれるのを、じっと待ってます」と職員は静かに話した。
生き物は必ず死を迎えます。最後の日 を迎える迄、飼うことがルールであり、ペットと共に生活する最低限の約束ごとだと思います。

発行 (株)どうぶつの杜
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